銚子の言葉

「ワレヨォ。トガアノサガバサガナイレダボデショッテイッケエアガッテミラッセエ。
（あなたねぇ。外川町の坂道を魚を入れた背負いカゴ背負って一度上ってみなさいよ。）
アルグダゲデコエエノニ。イギキレッペ？
（歩くだけで疲れるのに。息切れするでしょう？）」

たとえば私の生まれた千葉県銚子市外川町の言葉をカナ書きするとこうなります。
外川の浜でこういうおじちゃん達の言葉は違和感ない。

母の描いた犬吠埼

「ワレ」は［ＭＥ］じゃなく［ＹＯＵ］のこと。
「われは海の子、白波の騒ぐ磯辺の松原に・・・」
そう、外川町は海の町。［ＭＥ］も［ＹＯＵ］も海の子でおかしくはないが・・・。
［ＹＯＵ］は「お前」が訛って「オメェ」とも言う。
これが、同じ銚子市でも森戸町あたりに行くと 「イシ」なんて言うからおもしろい。

これらは複数形になると「ワンラァ」「オメラァ」「イシラァ」と変化する

（犬吠埼の灯台の絵は銚子に住む母が描いたものです）
他の絵も見てくれますか？

「ここで推理問題です」

次の３つの言葉の意味は同じです。
「ワンライ」「オメライ」「イシライ」
さて、何と言っているのでしょうか？
ウーンと考えた人だけ、下のボタンで答えをどうぞ。

銚子の言葉は、やたら「まる」や「濁点」が多い。
「・・・ダッペ（・・・でしょう）」
「・・・スッペ（・・・しましょう）」
「・・・シッチャアベェ（・・・してしまいましょう）」
「方言にもいろいろあっぺけっと、あんまりかっこよぐないこどばだど思われでっぺ。
みんないづの間にが標準語使ってったけど
（あまり格好良くない言葉だと思われている。みんないつの間にか標準語を使っているけど）
よぐ聞いでみっと
銚子の言葉は味があっぺ。たまに浜の言葉聞ぐどほっとすっぺよ。
ちなみに、私はバッチリ標準語です（！？）